【エンジニア就活】やってよかったこと、やらなくてよかったこと
一旦就活が落ち着いたやたです。今回はソフトウェアエンジニアとして新卒就活をしてみて「これはやっておいてよかったな」「これはあんま意味なかったな」ということをざっくりまとめておこうと思います。
これからソフトウェアエンジニアとして就活する26卒以降の方の参考になれば嬉しいです。
略歴
まず僕がどんな属性でどんな就活をしていたのかをざっくり紹介しておきます。
属性
- 文系の学部3年
- プログラミングは高校から触っていたが、本格的に開発をやり出したのは大学に入ってから
- 全く技術オタクとかではない
- フロントエンドメインでバックエンドの経験はあまりない
- 就活の時はメガベンチャーのソフトウェアエンジニアを中心にしていた
ざっくりとしたスケジュール
詳しい話はまた別の記事で書きたいと思うのでここではざっくりとだけ紹介します。
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大学入学〜2年5月
基礎的なプログラミングの勉強と個人開発に時間を使っていました。 -
2年7月〜3年5月
とあるベンチャー企業で長期インターンを始めて実務経験を積みました。 -
2年2月〜3年6月
サマーインターンに向けての選考を受けていました。 -
3年7月〜3年12月
色々なインターンに参加して経験や企業理解を深めました。 -
3年1月
本選考を何社か受けました。第一志望に内定を頂き就活終了。
やってよかったこと
いっぱいあります。
1. 長期インターンに早くから参加したこと
前述の通り僕は2年の7月から長期インターンに参加していました。このタイミングで長期インターンを始めておいたことのメリットは本当に沢山あって、是非みなさんにもこれくらいの時期(もっと早くてもいいと思います)から参加してみることをオススメします。
何がそんなに良かったかというと、ざっくりこんな感じです。
- エンジニアとして働くための基礎の基礎を学ぶことができる
プログラミングそのものというよりも、社員の方とのコミュニケーションだったり、Gitの実践的な使い方、仕事をどうやって進めていくかなどを学ぶことができます。 - サマーインターンの選考の時期に実務経験が1年近くになっている
実は就活イベントには参加するために選考を通過しなければいけないものがあります。その選考を通過する際に実務経験の有無はかなり重要で、半年以上実務経験を積んでいるか否かで大きく通過率に差が出ます。僕は技術的に強かったわけでもないですが、実務経験を積んでいたことで一度も落ちたことはありませんでした。選考ありの就活イベントはその分恩恵も大きいのでこのメリットは大きいと思います。 - 職業体験ができる
そもそも、働いたこともないのになんとなくプログラミングをやっていたからエンジニアに進むのは危険だと思います。実際に働いてみて楽しいかを体験するとより自分のキャリアに対して考えが深まるんじゃないかと思います。
2. サポーターズの1on1面談イベントに参加したこと
先ほども出てきましたが、就活イベントには選考アリの特別なイベントというものがあります。サポーターズの1on1面談イベントもその内の1つです。
こんなの↓
このイベントは企業の人事やエンジニアの方と1対1で直接話すことができるというものです。大体15~30人くらいの学生が選抜されて1日に最大10社と30分ずつ話すことができます。大体3月から始まって5月くらいまでやっていた気がします。(本選考の時期にもある)
それの何が良いかと言うと、
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企業の情報を効率よく集めることができる
就活生の最初の課題として「そもそも企業をよく知らない」というものがあります。仕方がないのですが、一般的に有名な企業でもない限り就活を始めた人にとってはどの企業も同じに見えてしまいます。このイベントでは信頼できる企業が集まっていますし、その企業についての説明を聞いて直接話すことで理解を深めることができるのでとても良い機会でした。 -
インターン選考の優遇を貰える
このイベントに参加した人は基本的にサマーインターンの選考優遇をもらえます。もちろん企業によりますが、ES免除だったりコーディングテスト免除などの特典が多かった印象です。正直ESを書くのが就活の中で1番面倒なことだと勝手に思っているので、ESを免除してくれるこのイベントは本当に助かりました。 -
お金もらえる
下世話な話ですが、このイベントに参加すると何故かお金がもらえます(?)。しかも結構な額。回によって違いますが1万〜1万5千円ほどもらえます。なんで?
それに加えて面談した企業からスペシャルオファー(企業が特に気に入った学生数名のみに出す特別なオファー)を貰うと1つにつき3000円プラスでもらえます。意味が分かりませんね。
丸一日使うとはいえ、時給換算しても明らかに普通のバイトより割りがいいのでとてもありがたかったです。
ただこれだけメリットがあるこのイベントですがとんでもなく疲れるのでそれは覚悟しておいた方がいいです。本当に毎回死ぬかと思うくらい脳が疲れた状態で終了した記憶があります。(ただ、選考優遇とお金に釣られて3回ほど参加しました...)
3. サマーインターンに沢山参加したこと
割と普通のことではあるんですが、サマーインターンはできるだけ沢山参加しておいた方がいい気がします。少しでも気になっている企業であれば参加する価値はきっとあると思います。
良かった点としてはこんな感じです。
- 企業理解がとんでもなく深まる
インターンに参加すると企業を中から見れるのでめちゃくちゃ良かったです。社員の方にお話を伺う機会は何回も用意されますし、面接や面談では見られない普段の姿を見ることができるので、企業の雰囲気や文化をより強く実感できるのではないかと思います。
特にランチの場とかではぶっちゃけた話とかも聞けたりするのでオススメです。 - 本選考前に選考の経験が積める
これから就活を始める方で、面接などに関して経験が豊富な方ばかりではないと思います。そんな方が選考の概要を掴むことができる練習の場としてもインターンは良い機会だと思います。面接での話し方、自己分析、お祈りメールとの向き合い方など、サマーインターンの時期に経験しておくことで本選考が明らかに戦いやすくなります。サマーインターンに落ちたところで人生に与える影響は本当に少ないので早めに失敗しておくことは本当に有意義だと思います。 - 技術力が上がる
プロとして働いている社員さんや周りの優秀な学生エンジニアの話を聞いて知識やノウハウを吸収することでかなり技術力の向上に繋がった気がします。 - お金もらえる
これまた不思議な話なんですがエンジニア就活はすればするほどお金が貰えます。総合職の就活ではありえないですね。特にサマーインターンは各社が値段の釣り上げ競争をしているので普段のバイトでは貰えない時給を貰えたりします。勉強しながらお金ももらえるので最高の環境ですね。 - エンジニア友達できる
次で詳しく書くんですが、サマーインターンに行くと友達が増えていい感じです。
4. エンジニア友達を作ったこと
サマーインターンなどに参加すると同じ学生エンジニアと関わる機会がグッと増えます。特にインターンでは雰囲気や志向が似ている人が採用されやすい印象があるので仲良くなりやすい印象があります。
「それほんとに必要なのか?」って話だと思いますが思わぬメリットが沢山あります。
- 情報交換ができる
これが最も大きいと思います。
就活は情報戦です。情報を得られるかどうかで結果に大きく差が出ます。インターンの情報を仕入れるのもそうですし、面接ではどんなことが聞かれたか、この軸で就活するときにどんな企業が合っていそうかなど、知っているだけで得をすることが非常に多いです。それを気軽に聞ける友達がいるだけで就活のしやすさが数段変わってくるのでオススメです。 - 技術の話を対等にできる人が増える
これは非情報系学部の人に限った話かもしれませんが、僕のような人間は基本的に大学で技術の話ができる人がほぼいません。僕はプログラミングサークルに所属しているので辛うじて話せる人はいるのですが、それでも多くはありません。そんな時にエンジニア友達がいると気軽に話せてとても良かったです。 - 将来に向けても有益そう
打算的になってしまって申し訳ないのですが、サマーインターン(特に有名企業の)に参加しているような人は総じて優秀な人ばかりです。僕の周りのエンジニア友達も錚々たる企業に就職が決まっていますし、これからもどんどん活躍していくんだろうなと言うのが容易に想像できる人しかいません。そんな人たちと仲良くしておくことで将来的にもいいことが多いんじゃないかなと勝手に予想しています。 - 普通に楽しい
最終的にはこれに尽きるのかもしれないんですが、気の合う友達が増えることはシンプルに嬉しいことです。実際僕もインターンで知り合った友達とインターン後も何度も会っていますし、これからも会うんだろうなと思っています。技術関係なく話していて楽しい人ばかりなので純粋に良かったなと感じます。
5. あくまで主体的に選ぶという意識を持ち続けたこと
これは気持ちの持ち方でしかないんですが、「あくまで自分のキャリアを決めるのは自分であって、集めた情報はただの情報でしかない」と意識し続けることが割とやっていて良かったと思っています。
やはりどの企業の方もいい方ばかりですし魅力的な企業ばかりなので、話す度に「この会社いいなぁ」と目移りしがちです。特に企業の魅力をアピールされた際には。しかし「あくまで企業の人は多かれ少なかれポジショントークをしている」ということを意識しておくと惑わされずにキャリアを決めようという気持ちになれます。人事の方も自分の会社に優秀な人材を集めることが使命ですし、エンジニアの方も他社を勧めるようなことはしません。となると、悪気があるないではなくどうしても実態よりも企業はよく目に映るものです。受け取った情報から何が事実で何が意見か、本当にそれは実態を表しているのかということを疑い続け取捨選択することでより良い選択ができると思います。
やらなくてよかったこと
ここからは逆にやらなくて良かったことです
1. 就活エージェントを何個も登録すること
これはマジで無駄だったなと思います。
僕は累計で3つ就活エージェントに登録したんですが、最終的には1つ以外は使いませんでした。就活エージェントは謎ルールがあり、「別の就活エージェント経由で接点をすでにもっている企業を紹介することはできない」らしいのです。
であるならば1つに絞って使い倒した方がいいとは思いませんか?特にメガベンチャーなどの誰もが認める有名企業に入りたいと考えている方であれば複数個使う意味は特にないと考えて良いと思います。
個人的にはメガベンチャー志向の人はサポーターズさえ使っておけばいい気がしました。(この記事はプロモーションを含みません)
2. ポートフォリオを作り込むこと
振り返るとあんまり意味はなかったなぁと思いました。僕はポートフォリオに関してはかなり時間を使って作ったんですが、それのおかげで選考が上手く行ったことはあまりなかった気がします。面接での質問でもどちらかと言えばチーム経験の方をより重点的に聞かれた印象がありますし、過去の制作物に関する質問も50%くらいでしか聞かれませんでした。
もちろん技術的に語れるプロダクトが何もないと質問された時に詰んでしまうので、何かしらは用意しておく必要がありますが、そこまで大量の時間を投下して作り込むよりかはその時間を使ってハッカソンなどに参加して主体的なチーム経験を積んだりした方がいいのではないかと思います。
さいごに
以上が僕のやって良かったこと、やらなくて良かったことですが、これはあくまで僕の経験談でしかないので他の先輩の話も聞きつつ良い就活生ライフを送ってくれたらと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
著者名
やた
公開日
2024/02/10
更新日
2024/03/29
文字数
約5127字
カテゴリ
就活